
Altesino / アルテジーノ
ワイナリー情報
トスカーナ州シエナから南へ40km、中世の名残が色濃く残る古都モンタルチーノ北東部の丘陵地帯に地元の貴族トリチェルキ家により設立。14世紀から続く農場から、ワイン造りへ変わったのがジュオ・コンソンノ氏が農場を購入した1970年。そして、1972年に初めてのブルネッロをボトリングしました。1975年にモンタルチーノで初の「クリュ・ブルネッロ」を生産。また、1979年にはバリックを初めて使用するなど、パイオニアとしてその名を知られています。2002年より、エリザベッタ・ニューディ・アンジェリーニがアルテジーノを所有、醸造責任者はパオロ・カチョルニャ氏が務めています。
職人による手作業、ぶどうの選別など、アルテジーノにとって、畑での入念な作業は彼らの求める高品質ワインの生産に欠かすことはできません。彼らの哲学は常に高品質かつ伝統的なワインを造ることであり、そのエレガントな味わいは世界中の愛好家から高く評価されています。アルテジーノは近代的で、醸造に最適なカンティーナを整えています。ただ最新な設備を備えているだけでなく、サステイナブルに最大限配慮した造りとなっています。
アルテジーノは現在100haを超える土地を所有。その内、約60haがぶどう畑となっています。ぶどう畑は全部で6区画あり、中でも「モントーゾリ」はブルネッロ・ディ・モンタルチーノとして初めての「クリュ」を生み出した畑であり、アルテジーノに取っても重要な畑と言えます。栽培するぶどうの多くはサンジョヴェーゼですが、他にもカベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、トレッビアーノ、マルヴァジア、シャルドネ、ヴェルメンティーノ、ヴィオニエも栽培しています。
サスティナブル
アルテジーノの歴史的なセラーの一部は、パラッツォ・アルテジの歴史的な壁の中に位置しています。一方、ブドウ畑の背後には、自然の傾斜を活かした近代的で機能的な施設が建設されており、ここで発酵、熟成、瓶詰めが行われています。
この近代的なワイナリーは、エコサステナビリティ(環境持続可能性)に特別な配慮をもって設計されました。地下に位置しているため、優れた断熱性を備えており、エネルギー効率の向上にも寄与しています。
2006年には、この自然空調システム、生物学的水浄化施設、太陽光発電パネルを備えた新しいセラーを導入し、CO₂排出量の大幅な削減を目指しています。
また、ブドウ畑においても持続可能性に配慮し、環境への影響を最小限に抑える農法を採用しています。