
Villa Marcello / ヴィッラ・マルチェッロ
ワイナリー情報
ヴィッラ・マルチェッロは17世紀末にティエーポロ家によって、トレヴィーゾ県フォンタネッレに狩猟用のロッジとして建設されました。
現オーナーの祖先であるエリザベッタ・ガルヴァーニ・オニゴは、19世紀初頭にすでに始まっていたぶどう栽培を強化しました。
現在はトレヴィーゾ県に、プロセッコ生産に欠かすことの出来ないグレラ、ピノビアンコを中心に約60haのぶどう畑を所有しています。
粘土質とシルト質の複雑な土壌で栽培されるぶどうから造られるワインは、ストラクチャーがありエレガントな味わいを持っています。また、マルチェッロ家とトスカーナの名家であるマッツェイ家は親族関係にあり、彼らのワイン造りにおける知識、技術を学び、フォンテルートリなどと同様、サステイナブルなワイン造りを行っています。
ワイナリーのフラッグシップである「ヴィッラ・マルチェッロ プロセッコ」は近年著しく評価を高めており、またヴィッラ・マルチェッロにとって重要な役割を果たした、エリザベッタ・ガルヴァーニ・オニゴやアンドリアーナ・ゾン・マルチェッロの名を冠したスパークリングワインは多くの愛好家を魅了しています。
サスティナブル
(マッツェイ共通)ブドウ畑は棚状のテラスに整備することで、浸食の抑制と景観遺産の保護を実現しています。また、水の調整と土地の配置にも工夫を凝らし、水分や有機物の含有量が高い土壌を維持しています。セラーでは、気候制御システムを使用せず、岩壁から湧き出る泉の水をリサイクルすることで、環境負荷の低減に努めています。
マッツェイ家は、まずカステロ・ディ・フォンテルトゥーリで、次にベルグアルドとジゾラで、生態系と生物多様性の安定性を確保することを目的とした持続可能な農業管理プログラムを導入しました。この取り組みにより、除草や化学肥料の使用を完全に廃止し、生産過程で生じる廃棄物(新芽、ブドウの茎、搾りかす、オリーブの搾りかす、馬糞)をリサイクルして有機肥料として活用する独自の堆肥を生産しています。
さらに、土壌中の有機物含有量を自然に向上させるため、緑肥のみを使用しています。この目的のために、豆類、カラスノエンドウ、ササゲ、クローバー、オート麦、大麦、ブルータンジー、マスタード、牧草地のタカヒゲ、ルピナス、エンドウ豆、西洋ワサビなどの植物抽出物を活用し、交互の列に播種した後、発芽後に刈り取ります。
特に、性フェロモンを活用した生物学的害虫駆除を重視し、ブドウやオリーブの木を食害する主要な害虫を抑えることで、合成殺虫剤の使用を最小限に抑えています。