
Sartarelli / サルタレッリ
ワイナリー情報
カステリ・ディ・イエジのパン職人、フェルッチョ・サルタレッリが1972年、当時テーブルワインとして大量に生産、消費されていたヴェルディッキオから今までに存在しなかった最高品質のワイン造りをスタート。フェルッチョのワインへの情熱、そして品質を最重要視する姿勢は娘婿で2代目のパトリツィアのみならず3代目のカテリーナとトンマゾに引き継がれています。イタリアのトップ・カンティーナとして認知されるサルタレッリは今や世界的に高い評価を得ています。
現在フェルッチオの時代からマッサルセレクションで増やした貴重な32のクローンが各標高、畑の向きや土の性質によって使い分けられています。
収穫は100%手摘み、ファーストプレスだけを使用することで透明感のある果実味を表現。それを損なわないためにも、すべてのワインはステンレスタンクのみで醸造、熟成を経ます。半年間のシュール・リー熟成で生まれる豊かさと複雑さを持つブリュット、熟度別に醸造し造るクラシコ、トラリーヴィオ、ミレッタの興味深い対比、北東向きの畑で貴腐のついたブドウから生まれる見事な凝縮感と力強さを持つバルチャーナ、デザートワインでありながらミネラル感と塩味、美しい酸を備えた上品な甘口のパッシートまで一つの品種からバラエティーに富む高品質のワインを造り出しています。
サスティナブル
サルタレッリのロゴ「S」は、環境に優しく「浄化しながら栽培する」という理念を象徴しています。当社のワインには、合成化学物質の残留は一切なく、「残留ゼロ」は持続可能なワイン造りを示す重要なキーワードです。これは、環境保護と消費者の健康を両立する栽培システムであり、自然由来の成分と最新技術を組み合わせることで、ブドウやワインに化学物質が残留しないことを保証しています。
この取り組みは、2013年に研究開発を開始し、まず小規模な区画で試験導入されました。その後、現在ではすべてのブドウ畑に適用され、土地・ブドウ・人が一体となった「生きた有機体」としての意識を確立しました。厳格なガイドラインを策定し、認証も取得することで、持続可能なワイン造りに貢献しています。
実践面では、ブドウの成長初期には必要に応じて従来の植物保護製剤を使用し、開花後は完全に自然由来の「抵抗誘導剤」へ切り替えています。これらの誘導剤は、ハーブ、海藻、酵母由来の天然抽出物を使用し、ブドウの防御機能を活性化させることで、外部からの化学的サポートを必要としない強い植物を育てます。
このアプローチにより、ブドウ畑の生態系が改善され、ワインの品質向上や天然抗酸化物質の増加が確認されています。発酵プロセスもスムーズに進み、最終製品の合成化学物質残留量は0.001 mg/kg未満(計測機器の限界値)という高い安全性を実現。全プロセスはRINA AGROQ(認証番号 AG/PRD/20/97)によって公式に認証されています。
私たちは、「Sartarelli.ZERO」という独自の管理システムを通じて、これからも持続可能なワイン造りのパイオニアとして、環境に配慮したワイン造りを続けてまいります。