
VALLEPICCIOLA / ヴァッレピッチョラ
ワイナリー情報
1990年代後半、ボルフォ家は、ピエヴァシャータの風光明媚な田園地帯にある古い修道院の廃墟に新たな命を吹き込むことを決意しました。ピエヴァシャータは、シエナ県カステルヌオーヴォ・ベラルデンガに位置する美しい村です。そして、この修道院のブドウ畑から、愛情と丹精を込めて「5つ星ホテル ル・フォンタネッレ」へと生まれ変わった場所こそが、ヴァッレピッチョーラの物語の始まりとなりました。
この265ヘクタールの広大な敷地には、何世紀も続く森が広がり、4,000本以上のオリーブの木が生い茂っています。その中で、107ヘクタールにわたる優れたブドウ畑が巧みに管理され、それぞれに独自の価値ある歴史を刻んでおります。栽培されている品種は、サンジョヴェーゼ、ピノ・ノワール、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、シャルドネなど、多彩な品種が息づいております。
葡萄畑はトスカーナを走るアルビア川の西側にあり、粘土、泥灰土、小石、砂など様々な性質を持っています。収穫量を制限することにより、高品質で香り高い葡萄を生産しています。醸造所には最新の設備を導入、キャンティ・クラシコの伝統を継承しながら、現代的な醸造技術も取り入れています。ヴァッレピッチョラの代名詞ワイン「キャンティ・クラシコ 2017」がガンベロロッソでトレビッキエーリを受賞するなど、イタリア国内外での評価が年々高まっている注目の生産者です。
サスティナブル
ヴァッレピッチョーラは、トスカーナのテロワールを最大限に生かし、持続可能なワイン造りに取り組むワイナリー です。環境への配慮を重視し、必要最低限の介入でブドウ畑の生態系バランスを守りながら、自然環境と生物多様性を保全しています。さらに、イタリア環境・エネルギー安全保障省の「VIVAプログラム」に参加し、持続可能な生産モデルの確立にも貢献しています。
シエナ県カステルヌオーヴォ・ベラルデンガ に位置するワイナリーは、275ヘクタールの敷地のうち107ヘクタールをブドウ畑として利用。3層構造のワイナリーのうち2層は地下に設置され、自然景観と調和する設計になっています。建築デザインはマルゲリータ・ゴッツィ氏が手がけ、地元の石や木材、テラコッタなどの伝統的な素材を活用し、機能性と美しさを兼ね備えた空間を創り出しました。屋上のグリーンルーフは、周囲の自然環境との一体感を高めています。
環境負荷の低減にも積極的に取り組み、バイオマスシステム、太陽光発電、CO2回収、水の再利用システム を導入。ワイナリー内にはホスピタリティエリア、ワインテイスティングルーム、ミーティングスペース も備え、訪問者にモダンで洗練された空間を提供しています。
ヴァッレピッチョーラは、自然との共生を大切にしながら、卓越した品質のワインを生み出し続けるワイナリー です。